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第7回「日本舞踊の体験から発表へ」を終えて

三月十七日―いよいよ発表会の日となりました。

今回の「第七回 日本舞踊の体験から発表へ」の企画が始まった時はまだまだ厳しい寒さが続く冬でしたが、発表会の日はとても暖かな陽ざしが降り注いでいました。

金剛能楽堂に着くとみんなきれいに着物を着て少しすまし顔!―相変わらずKちゃんは着物を着ても元気そのものでしたが。この催しに5回参加して下さっているAちゃんの妹さんは、初参加の時はお母様に抱かれた赤ちゃんだったのに、もう絵日傘組のおねえさんになっていて、ご両親は楽屋でお二人の成長をゆったりと見守っておられました。会場に行ってみると、KちゃんMちゃんのお父様が撮影の準備に追われておられました。ご家族の皆様には送り迎えをしていただかねばならないので大変なご苦労をおかけしているのはとても心苦しいのですが、発表会がご家族のイベントになっている様を拝見して大変嬉しく思いました。

今回は中学生や留学生の参加がなく、時間に余裕がありましたので、発表会が始まってから参加者の皆さんに整列していただいて、皆勤賞を授与しましたーAちゃんとKくんでした。

5年間の間にすっかり成長したAちゃんに年に一回お会いするのはとても楽しみです。高学年になって勉強が忙しくなっても続けてくれるかな?Kくんは小さいのになかなか負けず嫌いで、小学生のMくんに負けまいと必死についていく姿がいじらしくて、やっぱり男の子だなあと思いました。文字通り一家中の声援を受けて、すくすく育ってくれることを願っています。その後、この企画を担当して下さった川崎、大藪先生を交えて記念撮影をしました。

さあ いよいよ発表会です!

まず「絵日傘」から。Sちゃん姉妹、Yちゃん、Kちゃんは着物を着て立っているだけでも可愛く、ご覧になっているお客様の顔もゆるみっぱなし。命がキラキラ輝いている感じでした。

次は「五万石」-きりっとしたMくんと可愛さ一杯のKくんのコンビに拍手喝さい!男の子の袴姿はとてもカッコいいですね!おどりにも力強さがあり、会場に新しい風を吹かせました。

次は「祇園小唄」-KちゃんとMちゃんは同じ学校の先輩後輩なので、二人で心をあわせて踊ってくれました。少し難しいかなと思っていたのですがよく覚えてくれました。

最後は「潮来出島」-AちゃんRちゃんAちゃんは同じ学校の同級生で、お稽古の時からとても仲良く頑張って練習してくれました。この三人にRちゃんが加わり、長すぎるかなと心配した潮来出島を最後までちゃんと踊ってくれました。

音楽にあわせて踊りたいという欲求は万人が持っていると思います。学校教育の中でも色々なダンスが取り入れられているようですし、踊るのが大好きなお子様も多いようです。日本人として生まれたのですから、せめて一度は日本の音楽に合わせて日本のおどりを踊るという体験をしてほしいと願っていますし、そうしなければならないと確信しています。それ故、今後も「日本舞踊の体験から発表へ」を大きく育てていきたいと考えています。

ご後援、ご協力いただいた皆様、有難うございました。

京都文化企画室理事長 西川充