特定非営利活動法人 京都文化企画室 京都文化企画室は日本人の心のふるさとである京文化を全世界の人々に知ってもらい、体験してもらう機会を提供することによって後世に広く京文化を伝承し、地域社会の文化の発展に寄与することを目的とします。 ホームへ戻る

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 平成23年度 京都文化企画室恒例行事

祇園祭魅力体感 お囃子の生演奏会と 呈茶席を終えて
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 毎日毎日天気予報とにらめっこしながら、雨の準備を万端整えて6月25日を迎えました。

 予想に反して朝から思いがけない上天気!梅雨時独特の湿気を含みながら温度計は上がる一方!4時からは、イベント成功祈願のお参りをスタッフ一同で本殿でさせていただき、みんなの結束も強まり、あとは少しでも雲が出てくれるのを待つばかりとなりました。

 呈茶席は斎館で2時よりさせていただきましたが、ゆったりとした雰囲気の中で、当NPOはじめての夏のしつらえの呈茶席を涼しく心ゆくまで楽しんでいただきました。この日は、被災地より京都に来ていらっしゃる皆様を30人ご招待させていただきましたが、3・11以来こんなにゆったりとした時間を持ったことがなかったと喜んでいただきました。「物資の贈り物は沢山頂戴しましたが、文化の贈り物ははじめてです!」というお言葉を聞いて、文化を伝える京都文化企画室の役割が果たせたかなあと思いました。小さなお子様もいらっしゃったのですが、みんなお行儀よく「お菓子がとても美味しいです!」と喜んで下さいました。今年は前年度の反省から椅子席をご用意させていただき好評でした。皆様からお寄せいただいたお声を大事にして、来年も更に喜んで頂ける呈茶席を心がけたいと思います。

 イベント開始の5時が近づいてきました。雲は現れる気配もなく、能舞台の屋根が意味を持たない程に西日が照りつけました。何度も下見を重ねましたが、5時になってもこんな状況になるとは想像だにしていませんでした。屋外でのイベントの難しさが身に沁みました。スタッフは影を求めてお客さまにお座りいただくベンチを汗だくで移動させました。それでも西日が強く、お越し頂いた皆様には大変ご迷惑をおかけしたことを深く深くお詫び申し上げます。

 水谷理事の開会挨拶の後、八坂神社宮司の森 壽雄氏より八坂神社及び祇園祭にについてお話をしていただきました。私も10日程前に知ったのですが、千年以上も前の貞観の大地震の時、世におこった天変地異を鎮めようと、京都の町衆が祇園祭を始めたというお話をしてくださいました。今回の大震災から立ちあがれないでいる現状を考えると、千年以上も前の民衆がそんな状態にもめげず祇園祭を立ち上げたという事実は、私にとって大変な驚きでした。

 門川市長がお忙しい中閉会時にお越しいただき、その祇園祭を仙台の七夕祭に派遣することを京都市として決定したというお話をしてくださいました。私はこの一連の流れを、被災地から京都へお越しになっている皆さんにお伝えしたら少しでも元気になっていただけるのではないかと思い、場所の都合上全員の皆さんのご招待をさせてはいただけなかったのですが、急遽30人お招きさせていただきました。私は被災された方々の御霊に捧げる思いで地唄「菊の露」を舞わせていただきました。この曲は鳥の声、鐘の音を聞くにつけ、 あなたがいなくなった今身に沁みるという内容でした。能舞台の照明というよりは強烈な西日を受けての舞でした。

 その後、20人の菊水鉾保存会囃子方菊童会の皆さんに迫力のあるお囃子の演奏をしていただきました。総代の川塚錦造氏がとてもわかりやすく解説をしてくださいました。この日初公開という新しい試みもご披露してくださいました。ご公務多忙にもかかわりませず市長は最後までお付き合いしてくださり、スタッフ、会員の皆さんとの写真撮影にも応じてくださいました。みんな大喜びであったことは言うまでもありません。お客さまに少しでも喜んでいただこうと、受付・設営・呈茶席・舞台関係などそれぞれの場で大粒の充実した汗を流して「祇園祭魅力体感―お囃子の生演奏会と呈茶席」のイベントが終了しました。有難うございました。
 

 
 

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